投資信託をしたいと思ったけれど、どういうものでしょうか?この記事で、投資信託がよくわからない方に向けてメリット、デメリットを説明します。
投資信託とは
18世紀に世界初の共同投資の仕組みができました。オランダで運用会社を設立し、集めた資金の運用益を配当する仕組みです。これを、フィリップ・ローズがイギリス市民の株の取引は危ないという意識を変えるために利用します。元大法官の自分が運用の管理を行い投資信託という仕組みを作りました。ところが損失が出ると、批難されてしまいます。しばらくどうするのか模索した結果、ユニット・トラストという考えが出てきました。現在でもそれは受け継がれています。投資信託は販売会社、投資信託運用会社、信託銀行の3つの機能で成り立っています。
証券会社、銀行、郵便局などで販売しています。これらを販売会社といいます。販売会社で投資信託の販売、お金の換金、運用益の分配、運用が終わった償還金の支払いをします。
運用先は株や債券などです。投資信託運用会社は、機械、人に最近のニュースを読み解いてもらい、最適な投資をします。株、債券の売買をするのは信託銀行です。こうすることで、運用をする人、保管する人、投資家名簿を管理する人、監査をする人、窓口の人、全体を管理する人それぞれのスペシャリストが投資家を守っています。
投資に預けたお金より分配金が多ければ利益です。逆に分配金が少なければ損失です。
投資信託会社には手数料を支払うのでそれもあわせて考えなければいけません。
運用先は国内外の株、債券などに分散投資をします。その結果、投資先の産業、会社が成長する力になっています。
投資信託は、大きく分けて2つにあります。1つは、株式投資信託です。これは、株式に投資できる投資信託です。株式投資信託の中には株式を扱わずに債券を扱う投資信託もあります。2つめは、公社債投資信託です。これは、株式に投資しない投資信託です。手数料の違うプラン、運用先の違うプランと組み合わせが多いです。
ここでは投資信託のメリットとデメリットを説明します。
投資信託のメリット
投資信託のメリットは4つです。
1つは投資資金を分散投資できる点です。
個人で全世界の株、債券を買うとして、アメリカ、中国、オーストラリア、ロシアなど30か国以上にバランスよく投資するのは手間がかかります。また、1個1個に購入手数料がかかってしまうので利益があげられないでしょう。投資信託会社が多くの資金を集めているからこそ、分散して投資をできています。
2つめは時間を使わないことです。
投資信託会社でプランを決めたら決まった金額を購入してくれます。
設定は1度ですみますから、忙しいサラリーマンにピッタリです。
短期投資はログインして、トレードの様子を注視しないといけません。
長期投資は決算短信や毎日の経済関連のニュースを見る必要があるでしょう。
勉強することが少なく、時間もとられないため忙しい方におすすめです。
3つめは機械、専門家が運用することです。
投資先を選ぶ場合、金融、会計の知識など多岐にわたります。
働いていて会社帰り、休日に勉強するのは大変です。
投資信託にはインデックスファウンド、アクティブファンドがあります。
インデックスファウンドなら機械が株や債券を買い、
アクティブファウンドなら人が株を購入します。
4つめは時間を味方につけて複利を狙えることです。
インデックスファンウドは長期間で見ていくと3%から4%の儲けになります。
毎年儲けたお金を再投資に回せば雪だるま式にお金が増えていきます。
日本人の平均寿命は伸び続けていて、2060年には女性90才、男性84才です。
寿命が延びる分、複利でお金が増えていくのも大きくなっていくので早くから始められるほどメリットを享受できます。
ここまででメリットを4つまとめました。
投資信託をするとあなたの負担がぐっと抑えられて投資を始められます。
メリットへ理解が深まったところでデメリットも考えていきましょう。
デメリット
デメリットは3つです
1つは費用がかかることです。
国内外の株、債券を買って利益を配るなら、投資信託会社はどこから
儲けていると思いますか?
投資の費用を手数料で受け取っています。購入するときの手数料、
投資信託の管理費用などです。
信託報酬は人が行うアクティブファウンドが高く、
機械が行うインデックスファウンドが安くなっています。
この費用は少ないものが人気ですから、各社値段が低いプランを紹介しています。
今後もその傾向は強まるため、費用が安いのはどこかチェックをしておくのがおすすめです。
2つめは元本保証がないことです。
元本保証は銀行のペイオフが有名です。貯金が1000万円までなら保証してくれます。
投資信託では購入価格より値下がりした時、売却で損になります。
3つめは爆発的に儲けるのが難しいことです。
分散するため、1つの企業の株が10倍に上がったとして、投資資金が10倍になりません。
対象の株、債券がトータルで見てどれくらい儲かったかになります。目安は長期間で年利3-4%です。1年よりかは10年、10年より40年で見ていくと近似値になります。
リターンは少ないけれど、リスクも少ない方法が投資信託です。
投資信託で失敗しないための6つのアドバイス
投資信託で働いて稼いだお金をなくさないアドバイスをします。
1成績を見て投資信託会社を目移りしてはいけません。
ほかの投資信託が自分のところより成績がよければ、移動したくなりますよね。
ところが、長期間で見て年利3-4%に落ち着くため、移した後で落ちる可能性が
高くなります。移動先で暴落するタイミングでプランを変えていけば手数料がかかるのはもちろん、資金が減っていきます。1つの投資信託会社に決めたら移動させないほうがいいでしょう。
2手数料の安い投資信託会社を選びましょう
手数料が安い分、分配金が多くなります。
どの会社も自分のところの手数料が安いほうが顧客を確保できるとわかっているため、
今後も価格の安いプランは次々と出てくるでしょう。
最新のものを探して設定するのがおすすめです。
3あまりにも高年利の投資信託会社には申し込んではいけません
年利800とかですね。仮にそのような高配当の分配ができるとして
他の投資信託会社がなぜできないのか?疑問を持ちましょう。
金融関係の商品は詐欺になる商品が多いため、自衛をするだけです。
4余剰資金で投資をする
働いていて精一杯なら、固定費を見直しましょう。
格安スマホや保険の見直しなどで年間万単位余裕ができれば
余剰資金です。生活費を限界まで削っていくとたくさん投資できますが
体を壊すので無理しないのが一番です。
余剰資金が節約で作れない場合は副業で稼ぐのもいいでしょう。
5制度を利用する
投資信託の中に、税金を安くするものがあります。
iDeCo(確定拠出年金)です。
所得税、住民税が安くなります。
こちらは投資信託会社の提供する物と違って非課税です。
掛け金より税金が安くできますから、節約した税金分を利用したい
投資信託に回せます。サラリーマンの方は企業年金がなければ掛け金毎月2万3000円です。企業年金があり、企業型DCだけなら掛け金毎月2万円です。企業型DC以外なら毎月1万2000円です。毎月1万円掛け金があるなら最低でも年間1万8000円の節税になります。
年収1万円8000円上げるとなるのは大変です。節税できるなら利用したいですね。
6スクリーニングを使用する
要件に見合った投資信託を探すのをネット証券でスクリーニングといいます。販売手数料がかからない、ノーリードという投資信託があります。手数料がかからない分、利益が大きくなります。投資信託のプランは販売している会社によって違いますから横断検索をして、最適な会社から解説するのがおすすめです。