始めるのに必要な金額は?投資信託いくらから始められるの?

さて、投資信託を始めようと思ったとき、もちろん資金が必要になってくるのですが、いくらぐらいから始めることができるのでしょうか。

そこを解説します。

■投資信託のメリットは、少額から始められるところ

投資信託は、初心者が投資をしようと思ったときに、始めるのにとてもハードルが低い投資商品となるのですが、その一番の理由は、少額から始められるというところにあります。

投資商品には、株式や債券、あるいはFXなどもあります。

それぞれに違いはあるのですが、投資を始めるにあたってはある程度の資金が必要なこともあります。

あるいは、ある程度の資金がないと成果が出にくいという商品もあります。

投資信託は、とても少ない金額から始められますので、資金がないという方でも始めることができるのですね。

では、いくらぐらいからスタートできるのでしょうか。

「少額で始められるというのも投資信託のよさなんだよね」

■投資信託必要な資金は100円から

投資信託には、いろいろな商品があります。

ですので、一概にどれがいくらということはできないのですが、証券会社の中では、100円から始められるという商品もあるのです。

「100円で始められるってすごいね!これならぼくでもできそうだよ」

もちろん、このあたりは、証券会社によって違いますし、投資信託の商品によっても違ってきます。

ですが、多くの投資信託は、1万円前後の金額から始めることができます。

そういう意味では、初期費用や資金的にはとてもハードルの低い投資となっていますし、投資の初心者にも始めやすいという部分があります。

「1万円ぐらいというのも十分安い金額だよね」

投資信託は、投資家からたくさんの資金を集めて、その大きな資金を運用することで、収益を上げることを目指したものになります。

もちろんどのような運用をするのか、というのはそれぞれの投資信託ごとによって変わってくるので、どういう投資スタイルを希望するかで選ぶ先も変わってきますが。

投資信託の良さというのは、投資家の出資額が少額であっても、集めた金額が大きくなるため、いろいろな形の資産運用ができるというものになります。

資金がある程度大きくないと購入できないものもありますし、大きくないと動かせない投資先もあります。

また個人が海外の株式や債券を購入するとなるとそのハードルは大きくなります。

投資信託の場合、そういった投資先対しても購入することができますし、また大きい金額を動かすことができますので、いろいろな投資手法が選べることになります。

通常であれば、個人でそんな投資をすることは不可能というような内容であっても投資信託であれば、そんな投資が可能になるのです。

しかも、それを少額な投資金額から始められるというところに投資信託のメリットがあるのです。

「確かに海外の株式を購入するのは、むずかしそうだよね。そういった難しそうな投資もできて、それを少額から始められるってやっぱり投資信託ってすごいんだね」

■基準価格とは

投資信託には、1口当たりの基準価格というものがあります。

これは、投資信託の値段になります。

投資信託は、1口ごとにこの基準価格というのがついており、投資家は、1口単位で購入することができます。

この1口の値段が、その投資信託を購入できる最低限必要な資金になります。

もちろん投資信託は、たくさんの種類があり、それぞれ基準価格は違ってきます。

ですが、1口が1万円前後で購入できるようになっているものも多くあり、そういう意味でも、資金がそれほどなくても始めることができるようになっているのです。

「なるほど、基準価格が1万円なら1口1万円で購入できるってことか」

この基準価格は、毎日変動することになっています。

投資信託は、集めたお金を投資運用するものになるのですが、投資先の株価や債券は毎日値段が変動します。

ですので、投資信託が持っている株価や債券の値段も変動します。

基準価格は、時価で評価するという決まりになっていますので、投資信託が持っている株価や債券の値段の変動にともなって、基準価格も変動するという仕組みになっているのです。

投資信託の運用会社は、毎日、時価で総資産額を計算します。

そこから、必要な経費や信託報酬を差し引き、その投資信託の口数で割ることで1口単位の基準価格が割り出されます。

これが1口単位の基準価格となり、投資家が購入できる最低単価でもあるのです。

このように、基準価格は、毎日変動し、価格があがったり、下がったりしますので、安いときに購入し、高いときに売れば、その差額は利益分となるのです。

「投資信託を購入する場合は基準価格が重要なんだね」

■投資信託でかかる費用

投資信託は少ない金額で始められるところにメリットがあるのですが、もちろんいろいろな形でコストもかかってきます。

このコストは各種手数料だったり、報酬であったりするので、販売されている投資信託によっては、発生しない場合もあれば発生する場合もあります。

そのあたりは購入前にきちんと確認しましょう。

では、どのようなコストがあるのかを見ていきましょう。

「コストがどれぐらいかかるかで利益も変わってくるから、大事なところだよね」

まず、購入時に購入手数料がかかります。

この購入手数料は、投資信託の販売会社に払う手数料のことになります。

この購入手数料は、購入代金とは別にされているところもあり、購入代金に何%かの率をかけていたりします。

また、この販売手数料を無料にしている販売会社もあります。

このあたりは販売会社によって違ってきますので、確認が必要な部分です。

「販売会社の方針によって変わってくるんだね」

次に信託報酬というものがあります。

信託報酬とは、運用管理費用とも呼ばれていて、投資信託を保有している間にかかってくる費用となります。

これは、投資信託を保有している金額に応じて、所定の料率をかけた金額になります。

この信託報酬は、それぞれ、販売会社や運用会社、あるいは受託会社へ支払われるものとなります。

また、信託報酬は運用資金から徴収されます。

ですので、あまり見えないコストなのですが、この料率の違いが利益に大きな差を生むこともありますので、注意が必要です。

「たしかに料率が変われば利益も変わるからとても大事だよね」

次に解約時にも手数料がかかります。

解約時にかかる解約代金、そして信託財産留保額という解約手数料がかかります。

信託財産留保額は、解約代金に所定の料率をかけた金額になり、徴収された金額が信託財産(運用資金)に留め置かれることから、信託財産留保額と呼ばれているのです。

もちろん、信託財産留保額がかからない投資信託もあります。

逆にこの信託財産留保額が購入時にかかる投資信託もあります。

このあたりは、購入前にきちんと確認するようにしましょう。

「いろいろな手数料が購入時、運用時、解約時にかかるんだね」

投資信託は、少額から始められるというメリットの多い商品なのですが、それぞれの投資信託によってかかってくるコストは大きく違ったりします。

そしてこの手数料の違いによって、利益も大きく変わってくるのです。

投資信託は、あくまでも投資商品ですので、このあたりをきちんと見極めて、より利益の出やすい商品を選ぶこともコツとなります。

最初にスタートするときに必要な金額の安さだけに目を奪われるのではなく、どのようなコストがかかってくるかにも注目しておくことで選ぶ商品が変わってきます。

このあたりは投資信託だけでなく販売会社の方針によっても変わってきますので、事前にきちんと確認するようにしておきましょう。

「投資先だからこそ事前に確認しおくことがだいじなんだね」