仮想通貨は、最近市民権を得てきた新しい投資対象です。仮想通貨の取引を行うためには、仮想通貨取引所に口座開設する必要があります。
仮想通貨取引所は国内外にいくつか存在していますが、現状取引所によって取り扱うコインの数が限られていたりします。それぞれの仮想通貨には特色があるので、自分に見合う仮想通貨取引所を選ぶようにしましょう。
初心者でも使いやすい代表的な仮想通貨取引所についてまとめておきます。国内・国外の取引所があるので、必要に応じて使い分けるのもおすすめです。
仮想通貨取引所の選び方の基礎知識
まず、仮想通貨取引所の選び方のポイントをご紹介します。仮想通貨取引所は、常に仮想通貨を売買できる場所のことです。
投資を始めれば毎日使うことも多いので、何より使いやすさを重視すると良いでしょう。多くの仮想通貨取引所はスマホで操作できますが、一部のものはPCだけといったこともありえます。口座開設する前に一度チェックしておくと安心です。
そして、取引の回数が多くなると気になってくるのが売買手数料です。売買を繰り返すたびに手数料はかかることが多いので、なるべく手数料が安いところを選ぶのがおすすめです。
手数料に関しては、その仮想通貨取引所内だけで使える仮想通貨を用いることで安く済ませることができたりもします。一部の仮想通貨取引所ではビットコインなどの仮想通貨で支払うことも可能です。
あと、重要なのは安全性といった面でしょう。仮想通貨自体も消失してしまう危険性をはらんでいますが、取引所自体も閉鎖されるかもしれません。取引所の倒産リスクなどを考えると、日本国内であれば金融庁の認可が下りている取引所がおすすめです。
いずれにせよ、それぞれの仮想通貨取引所は取引できる通貨に違いがあったりします。自分の好みに合わせて利用したり、組み合わせて使うために特徴はしっかり押さえておきましょう。
国内ならやはりコインチェック
まずは手軽に仮想通貨に触れてみたい、値動きなどをウォッチしたいということなら、コインチェックがおすすめです。コインチェックは、仮想通貨のネム(NEM)が大量に盗難にあったことで一時は取引停止になっていました。
しかし、マネックス証券の傘下に入って信頼回復に努めてきました。2012年に取引所が開設されており、国内の仮想通貨取引所の中では、古参の取引所になっています。
現在は滞りなく取引ができている他、2019年6月には新しくMonaコインが取引できるようになりました。もちろん、金融庁の登録取引所の一つであり、人気もブランド力も圧倒的No.1の仮想通貨取引所です。アプリのダウンロード数も国内No.1で安定した取引が行われています。
売買手数料が無料といった特典も大きいです。送金もネット銀行経由で即時に資金を送ることができるなど利便性も高いです。チャット形式で取引をしている投資家さんと情報交換できるのもウリです。
インターフェースが見やすいので、仮想通貨の価格の推移も追いやすいです。コインチェックの公式HPでは仮想通貨についての情報がたくさんあるので、仮想通貨投資初心者にとって手軽に情報収集できるのも魅力です。
大手の安心感があるDMM Bitcoin
日本国内の取引所の中では、DMM.Bitcoinも人気です。DMMはさまざまな事業を手がけており、すでに証券会社やFX会社の運営しているので、サーバー面でのセキュリティーに安心感があります。
現物の取引であれば手数料が無料だったり、仮想通貨の送金も無料なのが嬉しいところです。FXのように仮想通貨の取引ができるので、デイトレードのように頻繁に取引したい人向けです。
7種類もの仮想通貨を取り扱っており、コインチェックに次いで国内の仮想通貨取引所では最大級の取引量となっています。アプリでも取引ができ、高機能なチャートが使える点で高評価を受けています。
世界的な大手仮想通貨取引所のBinance
Binanceは、世界最大級の取引所で日本人ユーザーも多いことで知られています。それゆえ、日本人の初心者さんにもおすすめの仮想通貨取引所です。
ビットコインやイーサリアムといった主要仮想通貨はもちろん、世界中で出回っている仮想通貨をほとんど取り扱っています。新しい登場する仮想通貨をいち早く取り扱うため、新規の仮想通貨を購入したい人から指示されている仮想通貨取引所です。
新しい仮想通貨は、ユーザーからの投票で取引が可能になることもあり、ユーザー寄りのサービスが人気です。現在153種類もの仮想通貨を取引することができます。
しかも取引手数料が安いことで知られています。Binance内で利用できるBNBと呼ばれる仮想通貨を手にすれば、取引手数料は一律0.1%と激安です。
口座開設などの手間はあまりかかりませんが、2018年1月に日本語対応サービスが終了してしまった点で口座開設には少しハードルが上がってしまいました。同時に日本円での入金ができないので、一度ビットコインやイーサリアムの主要仮想通貨に日本円を変換する必要があったりします。
Binanceは、香港に拠点がある仮想通貨取引所です。それゆえ、一時は取引所閉鎖の噂などが出ましたが、現在は本拠地をマルタに移すなどの適切な処置が行われて正常に取引が行われています。
さまざまな噂が流れていますが、Binanceの運営側の適切な対応や説明によって取引所が存続しています。マイページへのアクセスにも二段階認証が取り入れられているため、セキュリティー面での支持も厚いです。今後も取引できる仮想通貨が増えることが見込まれるため、世界中の仮想通貨投資家の人気が高い仮想通貨取引所です。
レバレッジをかけたいならBitMEX
BitMEXは、2019年6月現在世界でもっとも利用されている仮想通貨取引所です。取引量が世界一で、1兆円単位での取引があります。
残念ながらスマホでのトレードができませんが、口座開設手数料や入出金の手数料がかからないのが魅力です。他の取引所と大きく異なるのが、何よりも最大100倍にできるレバレッジ取引です。証拠金に対して、お金を借りて仮想通貨投資を行うことができるのでハイリターンを得たい投資家に支持されています。
日本語対応もあるので、日頃のトレードで言語の壁を感じることはありません。ビットコインだけでなく、イーサリアムやリップルなど主要な仮想通貨でレバレッジがかけられるので人気になっています。実はサポートも24時間対応しているので、口座開設以外でも、困ったときにサポートがあるのは嬉しいところです。
まとめ
仮想通貨取引所は、仮想通貨を買ったり売ったりする場所として重要なところです。現在、国内の仮想通貨取引所は金融庁の規制内にあるので、取引の仮想通貨が限定されていたりします。
他方香港などにある海外の仮想通貨取引所は取引量も多いです。しかし周辺の国々で規制が実施される仮想通貨の保証は手薄いので、慎重に口座開設する必要があります。
仮想通貨取引所は、それぞれに一長一短あるので、それぞれの特徴を押さえるのが重要です。特に海外の仮想通貨取引所では、基本的にやりとりが英語になったりします。
取引自体には英語の能力はあまり必要ありませんが、万が一のときには英語で通知がきたりするので、必要最低限の英語はわかるようにしておきたいところです。
多くの投資家は、仮想通貨取引所の倒産リスクなどを考慮して複数の取引所で取引をしていることも多いです。少しずつ取引所を開設してもいいですし、解約することも可能なので、自分にとっての最適解を見つけるのが何よりも大事です。