クレジットカードは、日常のあらゆる買い物シーンで利用できる便利なものですよね。
現金で支払う必要もなく、気軽に買い物をすることが可能です。
しかし、そんな便利なクレジットカードですが、近年ではさまざまな巧妙な手口を利用した犯罪が後を絶ちません。
毎年の総被害額も約200億円程度を超えているようです。
そこで今回は、クレジットカードの犯罪について、その種類や対策をご紹介したいと思います。
これからクレジットカードを契約される方や、クレジットカードを頻繁に利用される方は、犯罪に巻き込まれることのないようにぜひ最後までご覧ください!
クレジットカードの犯罪にはどんな種類があるの?
クレジットカードの犯罪にはさまざまな種類が存在し、あらかじめ対策できるものから防ぎようのないものまで存在します。
しかし、クレジットカードの犯罪を防げなかったとしても、失った金額を取り戻したり被害を最小限に抑えたりすることも可能なので、あらかじめ対策法を学んでおくことが重要です!
そんなクレジットカードの犯罪の種類と対策には、以下のようなものが挙げられます。
クレジットカード盗難
クレジットカード盗難は、その名の通りクレジットカードを物理的に盗まれる犯罪です。
その盗難方法にはいくつかの特徴があり、主な手口には以下のようなものが挙げられます。
電車内、駅構内での盗難
電車内や駅構内では、財布を所持したまま居眠りしてしまう方が多く、その間に財布を掏られてしまって不正利用されるケースが多発しています。
特に電車内では乗客の少ない時間帯に居眠りされる方や、駅構内では終電を逃して始発までベンチで寝られる方などは気を付けておきましょう!
また、日本人は電車内で居眠りされる方が多くいらっしゃいますが、海外の方からすれば狙われて当然と驚かれる方も多くいる様です。
日本は治安がいい国といわれていますが、電車内や駅構内での居眠りには注意が必要です!
飲食店での盗難
飲食店では、カバンやハンガーにかけた洋服などに財布を入れたままにし、そのままトイレなどに行っている間に抜き取られて不正利用されるケースも多発しています。
特にお一人様のお客様や、団体客での飲み会などが狙われやすい傾向にありますので、充分注意しておきましょう!
駐車場での盗難
駐車中の車からピッキング等によってクレジットカードなどの貴重品を盗んで不正利用されるケースも多発しています。
車から盗難される場合にはクレジットカードの不正利用だけでなく、車の修理費なども高額になってきますので、車内には貴重品を置かないように気を付けましょう!
コインロッカーでの盗難
銭湯やスポーツジムなどのコインロッカーから財布を盗難されてしまうケースも多く見受けられます。
こういった施設のコインロッカーの鍵は仕組みが簡易的なものが多く、コピーされやすく狙われやすいので要注意です!
【対策】
クレジットカード盗難の対策としましては、電車内や駅構内での居眠りは絶対にしない ことと、店内や社内に放置しないでクレジットカード等の貴重品は常に身に付けておくように心がけておきましょう!
また、コインロッカーにはクレジットカードが入った財布を入れないようにし、小銭入れにするかフロントに預けるなどの対策をとってくださいね。
万が一クレジットカード盗難の被害にあった場合には、真っ先にカード会社へ連絡をし、クレジットカードを停止してもらいましょう。
その後は警察へ紛失・盗難届を提出した後、クレジットカードを再発行してくださいね。
フィッシング詐欺
フィッシング詐欺は、インターネットから相手の情報を盗み出し、クレジットカードを不正利用する詐欺行為です。
その手口は年々巧妙化しており、偽の電子メールを送りつけたり、電子掲示板に投稿したURLから誘導して情報を盗んだりといったケースがあります。
【対策】
対策としましては、クレジットカードの情報を入力する場合には必ず公式ホームページであるか確認し、ブックマークに登録しておくことをおすすめします。
また、SSLといった暗号化技術が利用されているかどうかの確認や、メールから個人情報の入力を要求された場合に本物かどうかの確認などを怠らないように気を付けましょう!
スキミング
スキミングは、ここ数年でかなり増加している手口となっており、大変危険な犯罪行為といえるでしょう。
実際の手口には、「スキマー」と呼ばれるスキミング専用の機械を使用して行われます。
この「スキマー」にクレジットカードの磁気ストライプの情報を読み取らせることで、そのクレジットカードと全く同じ偽のクレジットカードを作成します。
そして、その偽のクレジットカードを不正利用するという訳です。
このようにスキミングは巧妙な手口で行われており、クレジットカードを盗んだり読取機に細工をしたりして「スキマー」から情報を盗み取る非常に悪質な犯罪行為です。
【対策】
対策としましては、スキミングするための磁気ストライプが付いていないICチップのタイプに切り替えるといいでしょう。
ICチップのクレジットカードは、とても安全性の高いものなので安心して利用することが可能です。
万が一スキミングの被害にあった場合には直ちにカード会社へ連絡を入れ、警察へ被害届を提出しましょう。
また、事前にクレジットカードに盗難補償を付けておくことで、スキミングの被害にあった場合でもカード会社が全額保証してくれます。
ただし、不正利用に気が付かずに数カ月経過してしまうと補償が効かなくなってしまう場合もありますので、こまめに明細書などのチェックをしておきましょう!
クレジットマスター
クレジットマスターは、クレジットカード番号と有効期限をコンピュータープログラムで探し出し、その情報を元にインターネットショッピングで買い物をしてしまう悪質な手口となっています。
実際の手口には、クレジットカードの番号14~16桁の一定の規則を利用し、実在する番号を見つけ出すようです。
この犯罪行為はフィッシング詐欺やスキミングと違って未然に防ぐことが難しく、未だに具体的な防止策が見つかっておりません。
もし偶然にもあなたのクレジットカード番号が割り出されてしまえば、不正利用のターゲットとなってしまうでしょう。
【対策】
クレジットマスターは、未然に防ぐことが難しいとお伝えしましたが、不正利用された後に対策を講じることが可能です。
これは「スキミング」でもお伝えしましたが、事前にクレジットカードに盗難補償を付けておくことで、スキミングの被害にあった場合でもカード会社が全額保証してくれますので安心してください。
ただし、こちらも不正利用に気が付かずに数カ月経過してしまうと補償が効かなくなってしまう場合がありますので、明細書をこまめにチェックしたり、カードを他人と共有したりしないように気を付けておきましょう!
まとめ
今回は、クレジットカードの犯罪について、その種類や対策をご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか?
クレジットカードの犯罪にはさまざまな種類があり、どれも巧妙な手口でわたし達の日常生活を脅かすものでしたね。
これからクレジットカードを契約される方や、クレジットカードを頻繁に利用される方は、これらの犯罪に巻き込まれないようにしてください。
そして、今回ご紹介した対策を参考にし、あなたのクレジットカードを不正利用から守っていきましょう!